【実況中継】前兆の感覚
てんかんと診断されてから、そろそろ23年。
診断されてから4〜5年は、前兆が年に1回程度。発作も2年に1回程度。
現在も大きい発作は差ほどないですが、前兆が非常に多いです。
この5月6日、前兆は21日起こっていない記録を更新し、22日目です。
さて、その前兆ですが、僕の場合、
自分だと分かるんですが、周りの人はいつも通り接することが多いです。
その前兆の間は、
頭がくるくる回る中、頭の片隅で、発作が起こらないようにとしています。
乗り物酔いや酒酔いのときに吐かないように耐えてるのと似てますね。
周りが気付いてくれる例えをいうと、
子供が車や電車で顔色が悪かったり表情が暗いと、
あらら、乗り物酔いをしてるんだな、と気付くのに似てますね。
じゃあ、その本人はどんな気分や調子で前兆に耐えているかというと、
あくまで僕の場合ですが、
健常者でも地名や人名を思い出そうとしても中々思い出せず、時間がかかったりすることがありますが、その感覚に非常に似ています。
僕は、その思い出せないのが30秒くらい経つと、人の声やテレビ音など周りの音が認識できなくなる。だんだん耳鳴りがするような感覚です。会話中だと相手が何を話しているかも分からなくなります。
小さい前兆だと、周りもそのまま接して何秒かで元に戻ります。
電話中だと相手は少し違和感を感じてはいるんですが、電波が悪いのかなと思っているような気がします。それは前兆中でも頭の中で感じれます。
ただ、自分から話せず、笑顔で何とかうなずく雰囲気です。それが電話中だと、話せるようになるまで待っています。
大きい前兆だと、自分が耐えていることを言葉でも伝えれず、頭の横や後ろが熱〜くなってきますね。すると、周りの声や音は全く分からず、自分が何を見ているのかも分からなくなってきます。
同時に、乗り物酔いの様に、気分も悪くなるので、ジッとしています。
様子が落ち着いてくると、トイレに行きたくなりウンコをすることが多い。おそらく、やっとで脳がいろいろな指令を出せるんだと思います。それが済むと元通り。だからトイレにいてる間は、元に戻れるかどうか不安になることも、たまにあります。
前兆がくると、
起こしてしまった…コンチクショー!! と考えるときもあり、気分が下がります。
この様子が落ち着かず、トイレに向かうこともできなくなることが、
おそらく「発作」につながるんだと思います。
「発作」につながらないようとジッとしている、まさにその時に、
薬が役立っていると思うので、僕は薬が必要だと思います。
そうです。発作は薬で抑えているのであって、
薬を飲むから治るというものではありません。
治す薬はないのです。
では、どうやって治るのか?
これもあくまで僕の場合で、僕の考えですが、
・薬を服用して前兆や発作を抑えて、体から忘れさせる。
・新しい体作りをして、前兆や発作を起こさせないようにする。
僕はこの2点だと認識しながら生活しています。
さて、じゃあ普段、ほぼ健常者であるようなこの自分が、
なぜ「前兆」というものが起こるのか?
僕はこの一番グレーな部分を理解するのに、6〜7年かかってます。
まだ完璧に解明とまではならないですが、
素直にてんかんと向き合って、体や脳、そして心がどう動こうとしてるのか?
そして抑えるだけでなく、どうすれば改善していくのか?
こんなことを、解らないながらにも見つめ続け、
前兆の回数を重ねることによって何となく把握できるようになってきました。
それは、やはり、
ストレス、疲れ、睡眠不足。
この3点です。
疲れは、回復するのが簡単です。
睡眠不足の改善も、ある程度簡単ですが、
時間長く寝ていれば改善するというものではなく、「質=クオリティ」が大切です。
疲れ、睡眠不足は、環境や食生活を改善していけば、質も高まると思います。
ストレスを把握するのが難儀で、
プラスなストレスもあれば、マイナスなストレスもあります。自分の周りの人的な環境を選んで改善していけば、プラスなストレスを得て刺激となり向上できるでしょう。
僕は、自分にとってマイナスな事を無意識に考え込んだり、
気にしたりすることが多いので気が付くと、ずっとその事ばかり考えていたりです。頭から離れない感じですね。すると、だんだんメンタルが凹んできて、行動を起こしにくくなる。
とりあえず寝よう!と意識を変えようとすると、
寝入るまでに余計に考え込み、せっかくの寝てる間は、ずっと考えていたことがマイナスな夢となり出てきたりです。寝言で怒っていることもあります。
そして朝方になると、実際に動いていたかの様な夢を見て、起きていたのか寝ていたのか区別が付かず、気持ちが重いまま起床。
状態が悪いと、そこに「発作」が重なり、
起きることさえ負担に感じることもあります。
簡単にいうと、うつっぽい感じですね。それをなかなか追い払えない。
マイナスなストレスの上に、睡眠不足が重なり、前兆につながる原因が増えてしまう。そんな日が続くとおそらく前兆ではなく、発作になると思います。
その原因が積み重なる途中は、いまいち楽しめなかったり、笑顔がなかったり、不安感が漂ったりです。マイナス思考ですね。表情があまり良くないです。
さて、そのような様子と向き合い、
マイナスではなく前向きに、プラスに考えるとどうなのか?
前兆が多いということは、
自分がその環境に合っていないということを気付かせてくれるということです。
ストレス、疲れ、睡眠不足が積み重なっているんだなということに気付かせてくれます。なにかそこに原因があるということです。
ですから、改善できることから改善していき、
様々な環境を自分に合わせていき、都合の良い環境を作り出す。
すると体が、前兆や発作をゆっくりと忘れ出す。
その状態をキープすることによって「てんかん」は改善されていくと思います。
そのままでいいのか、もしくは改善したいのかという考え方次第だと思います。
結局のところ、心が体を作っている。
改善したいのであれば、
改善できるようなことを、まず「やってみる」ということだと、僕は思います。
必ず改善してやる! 改善して自分が思い描くことを行動に換えていってやる!
前兆や発作が起こるたびに、僕はそう考えています。